夢追い虫

『ユメで見たあの場所に立つ日まで
僕らは少しずつ進む あくまでも

命短き ちっぽけな虫です』

スピッツの曲、“夢追い虫”の一節だ。
私はこの年まで、夢を追ったことがなかった。
だから今、本当に驚いている。
夢を追うことがこんなにも楽しいこと。苦しいことに。

恥ずかしながら、私の夢は小説家になることです。
きっかけは何の気なしに参加した「ショートショート創作サロン」(オンラインの習い事みたいなものです)。
書けるようになったらなんか楽しいかもな〜くらいの軽い気持ちで参加したのだけど…。

ところがどっこい。

ショートショート小説を1つ書いたらもう、その楽しさに夢中になった。
自分の空想した世界を文章にすることで、誰かにその世界をみてもらうことが出来る。
これがもう、底抜けに嬉しかった。

それで私は、その世界をもっとたくさんの人に見てもらいたい!と思った。
それでツイッターで『あなたをテーマにショートショートを書きます!』という企画を開始。
これが私の運命を決めた2つめのターニングポイントだった。
モデルになってくださった方で、「すごく感動しました!」って言ってくれた人がいたの。
「ファンです!」って。

ファン!?

もうね。びっくり。
嬉しくて嬉しくて、何度も貰ったDMを読み返した。
ほんとその日は1日浮かれてたと思う。
あぁ、こんな風に言ってくれる人がいるんだ。
もうこれを仕事にして生きたい。
その時に、初めて本気でそう思った気がする。

そのうち、他にも「良かったです!」「才能ですね!」って褒めてくれる方々がいらっしゃってすごくすごく嬉しくて、私はもう「小説家になるぞー!」と決意したわけです。

それからは、試行錯誤の連続。
小説家になるということは、それで生計を立てなくてはいけない。
今やっている企画ではお金は取っていないので、お金を稼げる何かに結びつけなくては。
それで、ココナラというサイトで「ショートショート書きます!」という依頼を載せたり、ランサーズに登録したり、賞に応募してみたりと1ヶ月取り組んでみました。

幸運なことに、お金は頂けました。
本当に有難い、嬉しいことです。私の書くものを必要としてくれてることが、凄く凄く嬉しかった。

でも、食べていけるほどは稼げなかった。
まぁ当然と言えば当然なんだけど、そんな急激に爆発しないよね。
さらに言えば、たとえココナラのものが全部売れても食べていけるほどのものではなかったし。
要するに、本気で小説で食べていこうとするほどの活動を1ヶ月のうちにしきれてはいなかった、わけです。

夢追うことの楽しい面は、好きなことをしていれば夢に近づけるということ。
私で言えば、夢を叶えるにはまず小説を書く必要があるわけだけど、私は小説を書くのが大好きなわけなので、書きたくてしょうがないのでここはマッチする。
書けば書くほど夢に近づける。

夢を追うことの苦しい面は、好きなことをしているだけでは夢は叶わないかもしれないという不安が付いて回ること。
書いてたら夢に近づけるけど、それだけじゃダメだ!ってあの手この手を探し続けるのです。

情緒不安定な私は、いつだって不安に押しつぶされている。
夢を追って稚拙に歩いてはいるけれど、その一歩の遅さに不安が押し寄せて、歩みを止めそうになる毎日だ。

それでもやらないと夢が叶わないことは確実なので、なんとか歩く。
もうその繰り返しなのである。

『ユメで見たあの場所に立つ日まで
削れて減りながら進む
あくまでも』

もう、削れて減ってヘトヘトである。
実は私は小説家を目指して2ヶ月。まだぜんっぜんなのだ。
それでこんなにも病んでいるのだから、どうしようもない。笑

でもこうも思う。
たった2ヶ月でこんなに辛いのだから、1年続けられたらかなりライバルにも差をつけられるんじゃないかな。と。
ちっぽけでも少しずつでも、意味はあるのだ。

さぁ、今日も小説を書こう。
一歩ずつでも進もう。
あくまでも。あくまでも。